新名神「大津JCT~城陽JCT・IC」開通が4年以上遅延の見通し
新名神高速道路の重要区間「大津JCT~城陽JCT・IC」の開通時期が、当初予定の2023年度から4年以上遅れる見込みとなりました。これにより、2027年度以降の開通が視野に入っています。工事進捗次第では、さらに1~2年の遅れが生じる可能性も示唆されています。
開通遅延の主な要因
- 地盤の課題
- 宇治田原ICでは地盤の軟弱性や粘性土の発現、コンクリート殻の除去に時間を要している。
- 城陽スマートICでも、地盤改良が想定以上に広範囲で必要となり、工事が遅延。
- 工事の複雑さ
- 全区間の約6割を占める土工、3割の橋梁、1割のトンネル工事が進行中。
- 山岳地帯や複雑な地形を通るため、大規模な橋梁やトンネルが必要。
新名神高速道路の概要
- 全長:四日市市(三重県)から神戸市(兵庫県)を結ぶ重要幹線。
- 枚方市への影響:枚方北部を地下で通過予定。完成すれば市民の交通利便性が大幅に向上します。
既開通区間
- 2017年4月:八幡・京田辺~城陽間
- 2017年12月:高槻~川西間
- 2018年3月:川西~神戸JCT間
未開通部分(大津~城陽)と枚方エリアの整備が完了すれば、全線開通となります。
遅延が地域に与える影響
- 交通網への影響
枚方市を含む京都南部・滋賀エリアの交通網整備が遅れることで、渋滞や物流効率への悪影響が懸念されています。 - 経済・商業施設への影響
新名神高速道路の開通と同時に予定されていた「京都城陽プレミアム・アウトレット」の開業も、遅れる可能性があります。
工事状況の進捗
- 信楽川橋:基礎工事完了。現在は橋脚・上部工工事が進行中。
- 宇治田原IC:地盤改良と切土工事を繰り返し進行中。
- 城陽スマートIC:地盤改良工事が約7割完了。今後、盛土工事へ進行。
開通への期待と今後の課題
地域住民や自治体は「安全最優先の工事進行」を求めており、並行して新名神高速道路が持つ利便性や経済効果への期待も高まっています。NEXCO西日本は早期開通に向けた取り組みを進めつつ、今後も地域への影響を最小限に抑える努力が求められます。
店舗情報
項目 | 詳細 |
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名称 | 新名神高速道路 大津JCT~城陽JCT・IC間 |
計画延長 | 約25.1km |
開通予定 | 2027年度以降 |
現在の進捗状況 | 工事中:地盤改良・橋梁工事・トンネル掘削が進行中 |
管理者 | NEXCO西日本 関西支社 |
関連施設 | 京都城陽プレミアム・アウトレット(開業時期調整中) |
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